ASA概要


Arthresthesia Stimulation Approach; ASA
関節覚刺激アプローチ

 ASAとは関節覚刺激アプローチの略で、主に体幹の関節に微弱な刺激を加え、筋スパズムとそれに伴う痛みを取る技術。

【治療対象】

閾値が低下した(過敏になった)関節受容器
・病態仮説で説明した脳のプログラム異常Ⅱ(感度調整の異常)により関節や筋の固有受容器の閾値が下がって敏感になり、正常範囲の運動を異常と判断し、防御反応として筋スパズムを作り出す状態。

*直接の治療対象は関節であるが、関節の受容器を介して脳のプログラム異常を治している。

【治療手技】

関節の副運動が1~2㎜生じる程度の微弱な刺激を関節に加える。治療の回数は一関節につき1,2回でよい。

*副運動は本来、非生理的運動であり、正しい運動方向というものは存在しない。あたかも正しい治療方向があるかのように技術を伝える点がAKA-博田法の間違っているところである。

【ASAによるスパズム軽減部位】

・下肢は仙腸関節、腰椎、まれに胸椎
 ・ 下腿三頭筋は加えて胸椎、まれに肋椎、距骨下
・ 上肢・肩甲帯は胸椎に加え上肢背側と橈側は肋椎、上肢掌側と尺側は胸肋